【暁・ソファ】
SIZE:W73.3×D47.5×H43×SH19（cm)
日本の文化である畳を取り入れ、現代の住宅でも和の空間を楽しめるようにデザインしたソファ。座面の畳の上であぐらが組めるほどゆったりとした奥行きを確保しています。肘掛けは、サイドテーブルが無くてもコーヒーカップが置けるくらいの広さをとり、立ちあがるときに掴みやすい位置・高さ・サイズにもこだわりました。
- 質問1貞苅産業はどんな会社でしょうか？作られている家具の特徴など。
- 貞苅社長
- 「健やかで心地よい暮らしを提案する家具」をコンセプトに主に天然杢を使ったベッドを作っています。筑後の風土の中で育まれた文化や美意識を見つめ直し、和の知恵と洋の機能が融合する家具を作りたいと思っています。例えば当社の畳ベッドは、日本の文化である畳を取り入れながら、立ち上あがりやすいように手すりを付つけたお年寄りーにも優しいベッドになっています。畳ベッドや畳ソファのように、昔からの文化を取り入れながら、時代の変化に合わせて新しい家具を作っていきたいです。
- 質問2最初に「ネコ家具」を作ると聞いた時の率直な感想は。
- 貞苅社長
- 数年前にはじめて「ネコ家具」というアイデアを聞いたときは、面白そうだと感じました。当初はネコ仕様の家具を作るのかと思っていたのですが、実際に他社が作ったネコ家具を見て、人間用の家具をそのまま小さくすることで職人の技を見せているのだと聞いて、なるほどと思いました。当社でも作ってみたいなあと考えていたので、今年のオファーは、やっと来たかという感じです。
- 質問3ネコ家具製作のこだわりポイントは。
- 貞苅社長
- 当然、通常の人間用の商品と同じように作るということです。「暁・ソファ」は、分解できるように組み立て式になっているのですが、ネコ用ソファも同じく組み立て式にしています。ただ、組み立てに使うジョイントのヒンジ金具はネコサイズ用はありませんので、人間用の金具を使いながら全体が美しいバランスになるようにするのに苦労しました。図面では分からない部分もあるので、実際に作りながらミリ単位で調整しています。畳部分は周りのウォールナットとの相性を考えて、市松模様の柄が入ったブラウンのものを使っています。また、耐久性の高い和紙をコーティングして作った畳なので長持ちもします。ぜひネコにもこの上であぐらをかいて座ってほしいですね（笑）。
- 質問4今後の展望についてどのようにお考えですか。
- 貞苅社長
- 今回のネコ用ソファは大変気に入りました。バリエーションも考えてぜひ今後も作っていきたいですね。また、当社では主に天然の無垢材を使っていますので、自然環境を大切にしたいと思っています。家具を作る上で、少しでも材料を無駄にしないように心がけており、その一環として、端材を利用していろんな小物雑貨も作っています。ネコ家具も、普通は捨ててしまうような小さな材料が使えるので、資源を無駄にしなくていいんですよね。
