【PISOLINO Sofa(片肘)】
SIZE:W75×D35.3×H32×SH16.1(cm)
「pisolino」とは、イタリア語で「うたたね」の意味。このソファは、奥行きもとってあり、あぐらをかいたり、横になったり、ゆったりするのに最適です。気づいたらふと寝てしまっていた…そんな落ち着ける空間を作れたらという想いからこう名づけました。片肘ソファのチャーミングさがお部屋をポップに明るくしてくれます。
- 質問1平田椅子製作所はどんな会社でしょうか。作られている家具の特徴など。
- 平田社長
- 使い心地のいい家具で家族に食卓を囲んでほしい、家族だんらんの場をつくりたいという想いから、椅子を専門に製作しています。コーディネートしやすいデザインでインテリアを楽しんでもらうことも大切にしています。基本的には家具づくりの1~10まで自社内でやるというのがこだわりで、どんなに難しいオーダーでも自社の技術と工夫で応えたいという想いがあります。また、家具づくりの工程ごとに製作担当者を決めているのですが、一つの工程(技術)を習得したら別の工程、そしてまた別の工程と各セクションをめぐっていくことで、最終的にどの工程も高いレベルでこなせる職人を育てています。
- 質問2最初に「ネコ家具」を作ると聞いた時の感想は。
- 古川さん
- 「は?ネコ家具!?」というのが、最初の率直な感想でした(笑)。でも、使い心地がよくて強度のある家具を作るというところは人間の家具と同じ考え方だったので、それなら何とかなるのではと思いました。社長から工程ごとに担当者を決めているという話もありましたが、このネコ家具も最初は工場各所で「どうやって作るの?」という声が上がりました。でも、みんなの技術を集結して完成させることができ、ほっとしています。
- 質問3ネコ家具製作のこだわりポイントは。
- 古川さん
- この家具は肘置きが片方だけというのが特徴的なのですが、ここのゆるやかなカーブにはこだわりをもって作っています。このカーブのために、脚の組み方も4つも脚が長方形におさまらず、手前左脚だけ大きく飛び出しているというちょっと変わったデザインになっているんです。ネコ家具は、サイズが小さくなった分、カーブの再現も難しかったのですが、ここがポイントなので人間の家具を忠実に再現しました。
- 平田社長
- うちはファブリック(布地)にもこだわっているので、ファブリックを張るところまで自社内でやっています。今回のネコ家具は、単純な赤ではなく3色の糸でできたファブリックを使っており、独特の表情がでています。また、デザインはかわいらしい家具なのですが、ファブリックの目の粗さによって甘い雰囲気になりすぎず、男女共に選んでいただけるのではないかと思います。
- 質問4今後の展望についてどのようにお考えですか。
- 平田社長
- 早い段階で若手にまかせていきますよ(笑)。今回、ネコ家具の製作を担当してくれた古川くんも若手ですが、技術もスピードもあります。今後も意識的に若い人に入ってもらって、会社を、大川を盛り上げていってほしいです。大川市は、数少ない日本の家具産地の一つです。職人技が築いてきた「大川家具」のブランドを活かしつつ、より磨いていくことができればと思っています。